霊ロラはつまらない?破の続きで、私からの1つの提案になります。
非CO作戦の強さ
はじめて人狼をやる人が知っておいた方がいい基本的な論理の話の中でお話しさせて頂いた通りになりますが、人狼ゲームに1人しか居ない村側役職を入れると、それだけで「非COにより役職を確定させる事で吊り対象となる人物が減る」と言う村側のメリットが生じます。
これは、編成を触る時に最も気をつけなければいけない点の1つで、ここを気をつけなければ、あっという間に村側圧勝編成になります。
つまり、村側の新役職を入れる上で標準編成のプレイ感を損なわない為には、既存の役職との入れ替えが望ましいと言う事です。
霊能者を残すことにどの様なメリットを加えるか
霊能者といつも比較されるのは占い師です。
占い師は、生存者の白黒が分かります。間違えて吊り手を消費してしまう前に、推理が正しいかどうかの確認が出来ると言っても良いでしょう。
霊能者は、処刑者の白黒が分かります。実際に村の中での議論の方向性が、正しいのか、間違っていたのかを判断する手助けになります。
であれば、霊能者の強化の方向性として、「何らかの形で処刑による情報を増やす」と言うのが、本来の霊能の良さを潰さないのかなと言うふうに考えました。
村全体の吊りに対する意識の向上も、この編成改造による狙いの1つです。
自分が処刑されても村に情報が残る様にするか!
さて、いよいよ長かったこの話のキモの部分です。
以下の様な役職を、現状の霊能と差し替えで導入します。
【呪霊師】
毎晩、その日の昼に処刑された人が、人狼かそうでないかを確認することが出来る。
呪霊師が処刑された翌朝に、占い師は無残な姿で発見される。占い師が既に死亡していた場合は何も起こらない。
この役職を霊能者と差し替える事で期待される効果は以下の通りです。
- 思考停止霊ローラーの抑止
一番の目的です。
相対的に霊能を強く、占いを弱体化させる事で霊の生存日数を伸ばします。2-2の時はもちろん、なんなら1-4の時さえも初手からの霊ロラはある程度の覚悟を持って行われる事でしょう。 -
吊られた人物にスポットが当たりやすくなる
吊り先に対して霊能者の判定騙りや、白、黒の確定が発生する事により、生存している間に情報を引き出す事が促進されます。 - 狼は、村の決めうちの日に選択肢が増える
真狂の時にどちらを襲撃するか、あるいは襲撃しないか選択する事ができます。岐阜人狼会では偽装GJは基本的にありなので、吊り手が0.5手増えても1死体か、真占い師が確定しても2死体かの進行を、狼は選ぶ事ができます。
偽霊が吊られる日に狂人占い師を襲撃したり、敢えて犠牲者なしにしての狩人騙りなど、人狼は動きの幅が広がります。 - 村側の決めうちやローラーに情報が乗る
例えば、生存している偽占い師の真贋を、霊吊りによる後追いの有無で判断する事ができます。
また、信頼のない占い師の偽決めうち後に、霊吊りによりその間違いに気づくことが出来るのです。
村側は、その間違い方から推理を進める事ができるでしょう。
……どうでしょうか。
少しだけ、普段よりも霊対抗の出るシーンが、楽しくなった気がしませんか?
恐らく入れるだけだと若干狼が有利になる編成になると思いますので、例えば13人村で回すなら、初日占ランダム白、連続ガードと偽装GJあり、占霊狩狂狼3残り村人の6手4人外2ミス編成に、霊の代わりに入れてみると良いかもしれません。
「占い師を道連れにする」と言う、一見デメリットのある役職の効果が、推理の手助けになる瞬間を、ぜひ体験してみてください。
第10回岐阜人狼会では、上の編成で一旦回してみたいなと思っていますので、興味のある方は是非お越しください。
この役職を考えるにあたって、人狼ラボラトリの主催のおぼろん君にも検討頂いた結果、机上では問題なく回せそうだと言う話で、やってみたいと言うお話を貰いましたので、もしかしたら東京でもこの役職を目にする機会があるかもしれません。
もしかしたら全く同じ役職がこの世の中に存在するかもしれませんが、ありそうでなかった役職、呪霊師を、あなたの人狼会のエッセンスの1つとしてちょっと試して貰って、その結果普段の人狼が楽しくなったとしら。
それはとても嬉しいなと思っています。