今日は、よく見かける上達の妨げになるフレーズと、その対策を考えてみます。
自分では頑張っている、けれども全然上手くなっている気がしない。そんな時にここにある様な言葉を使っていたら要注意です。
「逆に」
めちゃめちゃよく見かけますが、最も使ってはいけないと個人的に思っているワードの1つです。
例としては「狼はこんな事をしないと思うから、逆にそれを狙った狼ある」
「この人は黒過ぎて逆に白い」など。
特に村側の場合に心に留めてみて頂きたい事としては、人狼のプレイには意図が含まれている事が殆どであり、仮に「逆に理論」を使って人狼を当てたとしても、それは賭け事でダイスを振るのと本質的には変わりません。
ここからは個人的な経験則になりますが、人狼側の視点から見ると、「逆に理論」を使っている人が「逆に」を発動させるタイミングにも多くの場合ちゃんと法則性がある様に思えています。
それは、本人の中で上手に説明できないのでその様な言い回しになってしまっているか、間違えてしまう不安をはねのける為の逆張り、と言った所になります。
前者は説明不足ですから容易にスケープゴートにする事ができますし、後者は理論ではなく感情的アプローチで攻略して行くべき村人なのだなと見える訳です。
勿論、特に前者の場合は序盤疑われる事を恐れて寡黙になってしまうよりは話して貰う方が遥かに良いのですが、「前提のすり合わせ」と言うのは議論において大切な事ですので、それを阻害するこの様な言い回しはなるべくなら避けたいと感じています。
基本的には推理は王道を行き、可能性を潰し込んだ上でそれでも「無い」ならば前提を疑う――と言う風に進めていきましょう。
「誰々なら吊れた/分かっていた」
村が複数の人狼勝利で終わった時に、何故か退場した村人たちの中に生存狼に序列をつけたがる人がいます。多くの場合「LWは全然分からなかったけど、」と言う前置き付きです。
人狼のチームプレイを否定し、また村側の勝利条件「全ての人狼を処刑する」を意識していない発言と言えます。
そもそも人狼は、「完全に、誰からも村として見られる」と言う前提で動きを選ぶと取れる選択肢が狭まります。
死亡者から疑われるリスクを背負ってでも、生存者に信じられる動きをした方が効率が良いのです。
あなたが馬鹿にしたかもしれない、推理を間違った最終日の生存者は、人狼に選んで貰えた相手。
あなたは人狼に最終日の相手として選んでは貰えなかったのだ。
とも言えます。
自分が襲撃されても自分の推理が村に残る様な。
もしくは、襲撃された相手の推理を生きて村に生かす様な。
そう言う村人を目指して戦いましょう。
誰々さんが言っていたけど
自分の言葉で説明出来ないなら村の中で言うんじゃない!
※村の中で共有されている場合は勿論当てはまりません。襲撃考察とかはとても大事だと思います。
私たちが同村しているのは、何処かにいる有名な人ではなく、村の中のあなたです。借り物の言葉で喋り続けるなら、相応の働きしか出来ません。
まとめ
上にあげた事には実は共通点があります。
特に人狼の感想戦あるいは振り返りをする際には、「1. 理論的な最善手(神様の手)」と、「2. この村、今の自分の実力で何が出来たか(短期的な反省)」と、「3. 今後、自分はどう言う方向で訓練を行っていけば良いか(長期的な能力目標)」の3点を意識して、切り分けて考える事がポイントとなります。
今回NGフレーズとして挙げたものは、いずれもこの切り分けを邪魔するものです。邪魔するものを無くしていけば、少し上達が早くなる事でしょう。
人狼をもっと楽しく、そして強くなりましょう。
それでは。