人狼の動き方・立ち回り (基本)

ゲームのタイトルにもなっている役職でありこのゲームの華、「人狼」になった時、皆さんはどんな風に勝とうとするでしょうか。

もちろん人狼は心理戦のゲームですから推理の「裏」や「逆」は存在します。しかし、「裏や逆と言う概念」も、表や正道がなければ成り立ちません。
ここでは、そんな役職:人狼の基本を自分なりにお話しします。
途中ところどころで出て来るリンクは、少し込み入った話をしていますので、読み進めるのは気が向いたときで構いません。けれど、これらの文章が人狼というゲームを理解する一助になってくれることを私は期待しています。

人狼の基本のき-村側との違いについて-

「人狼は村人のフリをしなければならない」と言う誤解

皆さんは、人狼の導入で、「嘘つきな人狼は村人の中に紛れ〜」と言う表現を見たことがあると思いますし、それを見た人は「人狼は生き残るためには村人のフリをしないといけないんだ!」と感じるかも知れません。
しかし、あなたが人狼と言うゲームを長く遊びたいと思うのであれば、「人狼は村人のフリをしなければならない」と言う呪縛からはなるべく早く解き放たれた方がいいでしょう。
何を言っているんだ?と思う向きもあるかもしれません。
しかし、この事は最も重要な事の1つです。

もし人狼が村人のフリをするだけのゲームであれば、人狼は、長く楽しめるゲームにはなりえません。
もしそのような世界があったとすると、村人は「村人らしく」すれば「村人として正しい」と言う解が存在するわけですから、レールに沿った村人だけが生き延びるゲームに成り果てることでしょう。
しかし、実際の人狼は多様なプレイヤーが様々なプレイを楽しむことが出来るゲームです。
この事実は、人狼というゲームが強弱一直線で表すことが出来ないと言う本質を表していると私は考えます。

また、あなたがもし長く人狼を続けていれば、
村人の数だけその相手に合った人狼のプレイングが存在するという事にも気づく事になると思います。
逆説的になりますが、「あなたの『優れた』人狼」は、「あなたの『優れた』村人」を演じる必要はありません。
人狼には人狼と言う役職を活かしたプレイングが、村人とは別に存在するのです。

人狼が苦手な人は組織票を殺している

人狼は、基本的なルールとしてその日その日の最多票の人が処刑されます。
10人以上の中からたった1人の人狼を見つけ出そうとするのは並大抵の力では困難です。

その中で人狼だけは、仲間が誰かを知っています。この事を最大限に生かす為に、まずは人狼同士はが結託しなければならないでしょう。
まずは理由は稚拙でも良いので、仲間以外の誰かに疑い発言をし、票を入れられる様になりましょう。その事が、あなたが村側で推理する立場から離れて役職人狼をプレイ出来る様になる第一歩です。

もし首尾よく村人を吊れたとしても、「ライン考察」つまり、どの人狼とどの人狼の組み合わせ仲間であるかの推理で、あなたが容疑者になる事を避ける事は困難です。
しかしながら、村側でもミスリードしない人など居ません。あなたが人狼の時にやった、狼に利する行為を、いかに村側が懸命に考えた行動に見せかけ抗弁するか……と言う経験は、きっとあなたが人狼の時のみならず、村側の時に挽回するのにも大いに役立つことでしょう。

人狼の強みを活かす為に

上でもお話したとおり、基本的に人狼は村側との情報量の差を武器に(時には庇うべき弱点に)して戦う役職です。
初日の時点で最終日までの処刑・襲撃が組み立てられれば一番いいのですが、この記事の読者として想定している人は、きっとそうではありませんね。
覚えて欲しいたった1つの立ち回りの基本は、「真実から村人を遠ざけるために、村の考えうる可能性の幅を広げる」です。
占い師や霊能者の騙り役然り、途中で吊られる狼然りです。勿論最初から最後まで全て自分で面倒を見られればそれでもいいのですが、
殿(しんがり)を仲間に任せて、自分が前線で暴れまわる動きを最初は目指した方が力になります。

騙るべきか、潜伏するべきか

吊り手の数を仲間の数で割った時、それを超える数処刑が行われるまで生き延びられる自信がないのであれば、積極的に騙りに出たほうがいいでしょう。
(例えば13人の中に3人狼1狂人居るの村の場合……6手/4人で1.5。余りを繰り上げて2回。)
上で挙げた処刑回数は、狼陣営が村陣営を平均的にこれぐらい吊り上げないと勝てないよ、と言う数だからです。

吊り手に関しては、はじめて人狼をやる人が知っておいたほうがいい基本的な論理の話をご参照下さい。
人狼のうち「生存する」と言う貢献が難しいならば、別の役割でチームに貢献していきましょう。

以下の記事はもう少しこの点について掘り下げて書いていますが、内容に関しては抽象的で中級以上向けとなっています。
もしあなたが初心者ならば「ふーん」で大丈夫です。
参考:「人狼が誰かを知っている」と言う役職人狼の特性からくるゲームの進め方について

役職人狼のプレイングの切り口

人狼は村人の為のエンターテイナーか。

多くの「村人」にとって、「価値のある狼」とは「自分の推理を楽しませてくれる村人らしい狼」となりますが、「人狼自身」にとって最も大切な事は「例え村人たちから指をさされても仲間或いは自分が生き残る為に尽くせる」と言う事です。
人狼は、自分を犠牲にしてまで他人の為に演じる必要はないと言う事です。
村全体の為のエンターテイナーになるのは、自分自身を自分が助けられるようになってからでも遅くはありません。
参考:役職”人狼”上達の心得

勝ち筋を自分で作りに行く

あなたが初心者狼なら、疑われない様に黙って村の同士討ちを狙いたくなるかもしれません。しかし、寡黙になる事は基本的に悪手です。
特に対面人狼では顕著ですが、あなたが黙っている間、村のリソースは狼探しに有意義に使われてしまう事でしょう。しかし、あなたが話している間は、村人たちはあなたの――人狼であるあなたの事です!――話を聞いて、それに対して思考を巡らせる事でしょう。
上でも述べたとおり、勝ち筋を自分で組み立てられるのが人狼の良さの一つです。寡黙での棚ぼた勝利は、あなたに反省する機会すら与えてくれません。
もし仲間の狼に任せきりになって勝ったたとしたら、それは学びの最大のチャンスです。どういう風にプレイを組み立てていったのかを、必ず聴き込むようにしましょう。

人狼役の経験で、勝ち筋を独力で拓ける様に

村側の勝利条件は、予め配役された人狼役を全て処刑することです。
しかしながら、人狼役は、村人と人狼を同数にする事が勝利条件です。誰を処刑し、誰を襲撃相手に選ぶか、全て自分たちの思うがままに決められます。
そして、その勝利のために時に意図的に泥をかぶり、疑われなければならない時や、村の殆どから「見抜かれた狼」として処刑されなければならない時もあるかもしれません。
けれども、人狼勝利の瞬間、村人たちが描いていた幻想に気づいた時、きっとあなたの努力に光が当たることでしょう。

自分の間違い方を演じる

あなたが人狼を演じるに当たって、一番参考になるもの、それは、負けた村での自分自身です。
村側で「どうして負けたのだろう」「次負けないためにはこうしよう」と反省する方は多く居ますが、それと同じぐらい、「自分が村側でやらかしてしまった事と、同じようなプレイを狼側ですれば村は滅ぶ」と言う風に考えてみましょう。
村側での敗北は、あなたが最も自然に真似できる「村を滅ぼす村人」のモデルケースであるはずです。

名探偵は犯人の最大の理解者

人狼の動きを勉強していくと、あなたが村側の時もその手口を見つけやすくなるでしょう。
或いは、その手口を逆手に取って、人狼を罠に掛ける事も出来る様になるかもしれません。
味方がわからない村側同士で信じ合う事が出来るのも人狼と言うゲームの醍醐味ですが、人狼の手口を暴き出す事によって人狼を見つけ出す村側の姿にも、独特の魅力があるものです。

人狼と村側、両方を愛そう

上で述べた通り、人狼というゲームは村側の経験が狼側に、狼側の経験が村側に生きていくゲームです。
時に起こる対立が立場等の違いによっては協力関係に、その逆もあり得る……そんな楽しみを、役職人狼を戦うことで、少しでも感じる事が出来るようになって頂ける、この記事がその入口の一つになれれば幸いです。

それでは、よき人狼ライフを。