狼の答えは一つではない
村側の勝利条件は「狼を全て吊る」です。吊った相手が人間ならそれは間違いであり、人外ならば正解です。村側は真実を知りたがり、なぜ失敗したかから学びます。
一方、狼側の勝利条件は「自分たちと同数まで村側を減らす」です。しかしその過程で正解を知ることはなく、一生答えが分からないまま村を終える事すら、よく起こる。
即ち、人狼は正解を自ら作らなければならない。
村によって基準は異なる
村側のPL達は「理想の自分像」「理想の相手像」を持っています。
もっと言うと、もっと大きな括りで「自分」と言うものを持っていて、それに基づいて行動しています。
なので、ある所では黒いと言われた動きが、別の所では白いと言われる事があるかも知れません。
一番大事なのは、「村側たちが考える理想の自分」を演出する事。
論理的で白いねって言われるなら論理的に。元気で白いねって言われるなら元気になろう!
吊られる狼にも価値がある
真っ白なLW、真決め打たれる騙り狼。確かに格好いいです。
しかし、LWの踏み台になって黒くなる狼や、しっかりとライン操作や議論誘導をする狼も、確実に陣営に貢献しています。
仮にLWが確固たる強さを持っていたとしても、そこに至るまでは残りの狼が場に影響を及ぼしています。
一人でなく、全体に目を向ければ、勝てるようになるだけでなく、今よりももっと色々な人のことが好きになれて、人狼や、もっと大きな視点で話すと人生が楽しくなります。
陣形は、やりたい事をやろう!
最強の陣営は何でしょうか?真狼-真狂の2-2が一番勝率が高いと言う統計が出ていますが、「その村での最強」は、村によって異なるものになります。人狼側も村側もそうですが、「自分自身で考え続けること」が大事です。つまり、3-1だろうが、2-1だろうが、1-1になってしまおうが、その構成で答えを自分で見出す気概がありさえすれば、その構成が最も村の中で強いのです。
「倒すべき悪役」の役割を押し付けられるな
人狼が苦手な人、色々な原因がありますが、人狼の役割に対して後ろめたさを持っている場合が見受けられます。
事実として、狼に敵意を持って排除しようとする村側がいます。16人村で、12人は村側ですから、負けてしまったエピローグや進行中では、「この村では自分は要らないのではないか」などと言う思いがよぎる事もあるでしょう。
しかしその思いは幻想です。
まずはゲームの名前を思い出しましょう。「人狼」です。人狼なくして村は成り立たないのです。我々は虚実交えて村を楽しませているだけで、それだけで価値がある存在なんだと考えます。
謎解きに出題者があるように、村には人狼がいて、それはただ裏表なだけなのだと、そう考えて村に入る事で、少し気持ちが楽しくなってきませんか?
逆に、村側の時も、ゲームメイカーたる人狼に敬意を持って接しましょう。