人狼の戦い方 -人狼は仲間が誰かを知っている

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人狼の戦い方と役割分担

役職人狼は、他陣営にはない役職特有の有利不利を持っています。
その中で「仲間人狼が誰かを知っている」というものがありますが、今回はこの点から役職人狼を演じ、そして勝つ為の戦い方について考えてみたいと思います。

盤面形成と役割理論

2陣営の通常編成(占霊狩+狂の役職が入ったもの)における、人狼+狂人のチームは、簡単に言えば以下のような役割をこなす必要があります。

  1. 生存する役割
    勝利条件を満たすには少なくとも人狼1人が生存しなければならない。
  2. 真占い師を殺す(吊るないしは襲撃する)役割
    真占い師の信用を落とし襲撃する、或いは最終日が訪れるまでに吊り上げる。真占い師が生存するということは、多くの場合狼の死を招きます。
  3. 村人を吊る役割
    自分の代わりに吊られる村人を作る役割。

この3点において、効率よく動くこと、また動けるような盤面を作っていくのが、人狼陣営の一つの勝ち方と捉える事ができると思います。また、役割分担によって、それぞれの役割に集中する事ができます。

生存する狼の役割

1.の生存する役割を持った狼とは、別の言い方をすれば「LW型の狼」であり、「白狼」の役割を持っています。
白い発言を繰り返し、最後まで吊られなければいい、と言う事です。
その為の手段としてライン切りを選択するか、あるいは単独での”人らしさ”を持つことを選択するかは人それぞれ、村それぞれですが、その方法論については別の項で述べることにします。

真占い師を殺す狼の役割

2は一般的に騙り占い師が役割を受け持つべきと言えます。
灰狼はこの役割をこなす事をあまり考えない方が良いです。
灰狼が、占い師騙りの真決め打ち、と言う勝ちパターンに対して検討不足のままこの役割を受け持ってしまうと、偽に利するものとして占い師や村側から狙われます。
結果、1や3の役割を果たす事が難しくなります。
切るならバッサリ、中途半端が一番ダメと覚えておきましょう。

「敢えてパンダになり、狩人の護衛を外す」灰狼がこの役割を受け持つ事になる場合もあります。

村人を吊る狼の役割

では、3.村人を吊る役割の狼は、どのようなものでしょうか。
頻出パターンとして以下の4つが挙げられます。

3-1.椅子取りゲーム狼

黒2番手以上に立ち続ける事によって村人が必然的に狼より黒くなります。
1.の役割と両立していますが、その分作業量・思考量が多いくなってきます。共有者が存在し、グレーが狭くなりがちな人狼BBS:F国の後期では、多くのLWがこの戦略を採用していました。

3-2.黒塗り狼

捏造・曲解、印象操作等によって、自分が黒くなることを厭わずに村人の位置を自分以下に落として吊りあげます。
占霊判定による白確等によって自身の論理が破綻、或いは村の白さによって1の役割を果たせなくなっていき、中盤以降に死んで行くことになるでしょう。周りのグレーの印象を自分の手で操作出来る狼であれば、あるいは生存する事も可能かも知れません。

3-3.黒判定

占い師騙りの偽判定によって村人を吊る。
2.の役割を果たした後にこちらに移行するパターンが安定します。
占い師吊りと両立する場合は3-1&1の両立パターンと同様かそれ以上に作業量・思考量が増えます。

3-4.ライン繋ぎ

自身の狼判定から繋がりを辿ろうとする村人の推理を惑わし、ミスリードを誘います。手法についてはここでは割愛します。

狼の盤面形成について

生存役と占い師を殺す役割の確保

まず、なるべく早いうちにそれぞれの狼たちに役割を持たせなければいけません。
長期人狼においては、赤議題で「騙り」や「戦歴」について出すのは、果たすべき役割を振り分ける為に役に立つでしょう。あなたがもし歴戦の狼であれば、仲間の白発言やプロローグのやり取りからも対話スキルなどが汲み取れることでしょう。望んで赤ログに来たのかどうかも、適性を判断するのに重要な情報です。

人狼はゲームですが、ゲームであるが故に本人のやる気や熱意が非常に強さに影響します。
人狼は生存できなければシステム的に勝ち目がありませんから、まずは1(生存役)から選出し、2番めに2(占い師を殺す役)を選出します。残りの狼は、3(黒塗り)の役割を演じながら2人に足りない部分を補うように動くといいでしょう。

多くの村では、1と3に関してそれほど明確な分担がなされていません。何故ならば、村には相性というものがありますから役割を演じる力は多少変動しますし、多くの場合、初期に生存可能かどうか判断するのは難しいと言えるからです。

よって、2(騙り狼)から選出している事が多いのです……と捉えるべきでしょう。

襲撃について

一つの村で1,2,3を複数こなす事は困難です。
特に黒塗りに関しては元来白いものを黒いと言っているのですから、本質的には黒塗りは見抜かれるべきもの……と考えるべきでしょう。

襲撃は、まずは3の黒塗り先を軸に「残すべき人物」を検討します。
残すべき人物とは人狼側が吊るべき人物です。

また、1(生存役)を軸に「消すべき人物」を検討します。消すべき人物とは、1(生存役)を吊りうる人物です。

ここで注意しなければならないのは「吊れる人物」と「吊るべき人物」というのは異なるという点です。明確なビジョンを持たなければ、黒塗り狼が頑張って黒くした村人を、生存役の為に襲撃しなければならない……等と言ったことが頻発します。

それは結果として労力の分散となり、ひいては敗北へと繋がります。
役割分担をする狼にとっては、目的を曖昧にすることは即ち敗北へ近づくと心しましょう。

兼業について

上記の兼業は最初の目的としては目指すべきではありません。この手法は狼陣営が強い村側に対抗する為に、それぞれの得意分野を生かし、組織だって動くことを第一の目的としています。よって、自分がどの役割を演じられるかを考える事が肝要です。

「やった事はないけど何もかもこなしてMVPを取ってみたい」と言う方は、1人3役をどの様なバランスで演じて行くかを常に考えていきましょう。

ブレイン狼としての盤面形成

仲間の動きのサポート

あなたがもしブレインの立ち位置ならば、やるべき事はプレイングマネージャーの動きになります。
狼で一番の実力者として、狼チームに足りないかも知れない騙り、黒塗り、白狼のどれもこなせるのが望ましく、時には他人の力を底上げする力も必要とされる時が来るかもしれません。

仲間が白ログで最大限のポテンシャルを発揮できるように、赤ログに顔を出して行きましょう。そして、「今の狼それぞれの目的は何か」と言う目標を赤ログや夜会話に明示する事で、チームの動きはスムーズなものとなっていくのです。
その事によってブレイン自身の動きはある程度制限されますが、村の戦力を把握してどこを手抜けるかを判断し、自分の役割も果たしていきましょう。

敵の戦力の把握

ブレイン狼は、狼として「考察」をする必要があります。即ち、村側の戦力の把握です。
具体的な要素としては「何が白視/黒視されるか」「村人はどのような人物か」「誰と誰が相性がいいか」についてです。
その考察過程で1.(理解力が高い場合、的確な白考察を打ち出す事で相手に「分かって貰えている」と思わせる)の役割や、3.(相性について掘り起こす)の役割を兼ねられればよりベターでしょう。

自身が、相性の悪い村人同士に介入して潰し合わさせる方法も存在します。

勝利しやすい人狼の配置についての例

潜伏2番手を利用したLW白化

騙り狼-中継狼-LW
上記役割における、2-3-1の完全な分担型。
騙り狼・中継狼が黒を被る事によって、LWは生存することに集中する事が出来ます。
かつてF国で存在した「白狼」の裏には、2番手狼の活躍があることを忘れてはいけない。と思う。

クロスライン形成による村の位置の落とし込み

騙り狼-LW-LW
潜伏の2狼が黒塗りと生存を兼ねるパターン。
潜伏狼同士は対立軸の反対に位置し、LWの下位に仲間狼候補として1~2名の村人を位置させる構図にする。残すべき村人でない村人は襲撃で処理する。

この方針で動いた最終盤面は、LW1>村1|村2<LW2 の形です。かつ、客観視点の陣営考察が、LW1≠村2,LW2≠村1となる(或いは、なるように動く)
そうすると、村の精査が村1と村2に入ります。
(どちらかが狼では?と言う流れにします。)

そして狼でない所に視線を集中させて、村を吊ります。

霊不在、あるいは非確定状況の場合は、前日村人が吊られなかった側のLWがパワーバランスを調整し、もう一方の村人が吊られるようにする事で複数での生存を狙います。

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